海外から届く商品って、実物を見るまではいろいろと不安がありますよね。
日本のものとは違い縫製が甘かったり、検品基準が低く商品を雑に扱っている場合もありますし、輸送時の汚れや傷、付属品の有無なども確認すべきところ。
日本のお客様は商品に対して高いクオリティを求めます。
そのクオリティにできる限り応えるのが、我々バイヤーの役目でもあるので念入りにチェックしましょう。
そこで今回は、私が特に気を付けているおすすめの検品方法についてご紹介します。
私の場合、お財布やバッグをメインとしているので今回は小物を中心とした検品の仕方についてまとめています。
目次
検品で用意するもの
まずは、検品をする前にいくつか準備するものがあります。
以下の3つだけは最低限そろえるようにしましょう。
- 検品用の白手袋
- 小型懐中電灯
- ミニコロコロ(テープでも代用可)
検品用の白手袋
検品用の白手袋は一番大切なもの。
商品を汚さないために必ず用意しましょう。素手だと手の汚れや小傷が意外とつくので、特に革製品(滑らかなスムースレザーなど)は素手で触らないよう注意したいですね。
また、商品画像を撮影する際に手が写る時も白手袋をしているのが見えたほうがきちんと感が出ます。
正しいやり方でちゃんと検品しているとお客さまにも安心してもらえるので必須ですね。
小型懐中電灯
小型懐中電灯もあると重宝します。
何に使うのかと言うと、裏地が暗い色で見えにくい商品やあまり広げて見ることができない小物を検品する時に便利です。
例えば、お財布の中って黒や濃紺などの布地だとちゃんと綺麗に縫ってあるのか?汚れなどないのか目視してもよく見えないんですよね。
なので、そんな時に小型懐中電灯を使うと細部まで隅々確認できます。
小さめのバッグの内ポケットとか、どうしても広げて見ることができない箇所もあります。
そんな時に懐中電灯を入れて照らしてみると、あまり広げなくてもよく見えるので便利ですよ。
念のためライトを当てて見てみたら、目視では気付かなかった大きな糸の塊やスタッフのものであろう髪の毛が入っていたことが実際に何度かあります。
自分のせいではないのにクレームにつながったら困るので、隅々まで検品するようにしましょう。
ミニコロコロ(テープでも代用可)
商品の汚れを取るにはミニコロコロがあると便利。
ホコリとか糸くずとかが付いていることが少なくないので、そういった時にさっと取れると良いですよね。
これは必須ではなくて、セロハンテープとかでも代用可能なので、あったら役に立つかな?くらいに参考にしてみてください。
検品でのチェック項目3つ
では、必要な道具をそろえたら早速検品していきます。
検品する時に特にチェックしたいのが以下の5つです。
- 汚れがないかどうか
- ほつれがないかどうか
- ファスナーがかんでないかどうか
- 全ての付属品があるかどうか
- 出品画像と異なる色や素材、デザインでないかどうか
汚れがないかどうか
汚れがないかどうかは一番優先すべきチェック項目ですね。
表面や裏面、底、内側(裏地)、ハンドル、ストラップなど、ありとあらゆるところを確認して汚れをチェックします。
皮革製品に多いのですが、天然素材の性質上どうしても一部シミやシワ・よれなどがある場合があります。
シミはストラップの裏側などに多く、シワやよれなどは財布やバッグの角に多いですかね。
天然素材のものは、個体差ありますし不良品でなくてもシミやシワ、よれなどが一部ある場合があるのでその旨記載しておくとお客さまも安心できると思います。
私はお取引のところに自然のシミやシワ、よれなどがある可能性を記載してます。
ただ、余りにも度が過ぎて綺麗じゃないもの、天然素材以外のもので汚れがある場合は不良品として返品すべきです。(もしくはお客様にお伝えし、必要ならお値下げの対応等)
特に白など明るい色は汚れが目立ちやすいので気を付けましょう。
ほつれがないかどうか
ほつれがないかどうかも大事な確認事項です。
財布やバッグなら内側のポケットや底の部分など、見えにくい部分が見落としがちなので小型懐中電灯を使って細かく見ていくと良いですよ。
あとは、忘れがちですが保存袋の縫い目も見ておきましょう。
商品自体は良いけど保存袋がほつれていた…となるとそれはそれでお客様はイヤだと思うので、保存袋も底や口の部分などほつれがないか確認しましょう。
ファスナーがかんでないかどうか
バッグに多いかな…という印象ですが、新品のものは基本的にファスナーが硬いことが多いです。なので、力を入れて引っ張るのは禁物。
あまり力を入れ過ぎると壊れるので、少しずつ時間をかけて動かしてみてください。
ちなみに、バッグだと中に緩衝材が入っているはずですが、緩衝材の詰め込み過ぎでファスナーがかんでしまうことがあります。
なので、仕入れ時はパンパンでも型崩れしない程度に緩衝材を抜くことも大切です。
じゃないと、お客様の手元に届いた時に緩衝材がパンパンで開けにくい→力を入れてファスナーを引っ張る→破損やかんでしまう原因に…ということになるので。
私の場合1/3から半分くらいは必ず緩衝材を抜いてます。
全ての付属品があるかどうか
汚れもほつれもない、ファスナーもかんでない、と確認できたらあとは全ての付属品があるかどうかも確認しましょう。
特にバッグは付属品が多いので、検品し忘れ・入れ忘れには十分気を付けたいですね。
- ストラップ
- タグ
- ケアカード
- ギャランティカード
- 保存袋
などが主な付属品になります。
ブランドやカテゴリーによっても、付属品は変わってきます。
タグはあってもケアカードやギャランティカード、保存袋が無かったり、もともとついているはずなのにショップ側でなくしたなどで付いてこない場合もあります。
足りない付属品があったら買い付けしたショップに問い合わせしたり、お客様に事情を説明して買い直し、あるいはお値下げなどの対応を取りましょう。
出品画像と異なる色や素材、デザインでないかどうか
出品画像と違う色が届いてないか、表記と違う素材、異なるデザインでないかどうかも重要なチェックポイントです。
注文したものと違う!とお客様が感じるようなことがあれば、発送前にお客様に連絡したり、バイマ事務局に問い合わせてみるのもおすすめです。
検品は念入りに行おう
オンライン買い付けなら海外から商品を輸入することになります。
日本で商品を買うわけではないので、検品は気合いを入れてしっかりすることをおすすめします。
今まで仕入れてきた商品の中でよくあったのが、髪の毛が入っていることです。
汚れやほつれなどなくファスナーも滑らかでとっても良い商品でも、中を開けると髪の毛が入っていた…ということが何度かありました。
どのタイミングで入ったのかはわかりませんが、仕入れ先の検品担当や出荷担当のスタッフなのかなと。
商品に付いていたタグに製品番号シールがぐちゃぐちゃになって付いていて、そこにおまけに髪の毛が付いていたこともありました。
もしそのままお客様に送っていたら、私の髪の毛だと思われますよね。
それは何としてでも避けたいので、こういうことがあってからは自分の髪の毛じゃなくても誰かの髪の毛が入ってるかも、と思いながら検品するようにしてます。
というわけで、良い商品を送って喜んでもらうためにも検品は入念に行いましょう。
梱包の仕方についてはこちらの記事でご紹介しているので、合わせて読んでみてください。
>>>「BUYMA」バイマの梱包方法と必要資材・気を付けることまとめ
追記:検品時には写真も撮っておこう
検品の際、写真も複数枚撮っておきましょう。
写真撮影は、検品時に何も問題が無かったことを証明する唯一の証拠になります。
「届いた商品に傷や汚れなど不良個所があった」
とお客様に言われても、それがもともとあったものなのか、輸送時にできたものなのか、はたまたお客様自身がつけたものなのかはっきりわかりません。
目視で確認した時は何も問題が無かった!といくら言い張っても、証拠が無ければ事務局はお客様の申し出を受けます。
理不尽な返品や交換をしなくても良いように、自分の身は自分で守れるよう発送前の検品時に、写真もしっかり撮っておきましょう。