買い付け先の出荷遅れ、配送会社の遅延、税関での確認などなどいろいろな理由で配送に遅れが出てしまうことがあります。
どれもこちらバイヤー側ではどうにもコントロールできない部分ではありますが、税関で止まりやすい荷物には必ず理由があります。
そしてその理由は、商品を買い付けした時点である程度把握できるものでもあります。
少しでも税関で止まる可能性があったら、お客様に配送日数を多めに見積もってお伝えすることができますし、いざ税関で止まっても瞬時に対応できるはずです。
そこで今回は、少しでも配送遅延を回避すべく税関で止まりやすい荷物とその対策についてご紹介します。
先日実際に税関で止まって荷物の確認があったので…その時の話も盛り込んでいるのでぜひ参考にしてみてください。
目次
税関で止まりやすい荷物とは?
税関で止まりやすい荷物は主に、
・インボイスの不備がある荷物
・インボイスに記載の金額がおかしい荷物
です。
インボイスの不備は、日ごろから海外に商品を送っているショップならほとんどないと思います。
もしショップ側のミスでインボイスに不備がありそれが原因で通関できないのであれば、荷物はショップ側に返送されてしまうことになります。
国際送料もかかりますし、クライアントの信頼もなくす為こういったミスはほとんどありません。
もし、普段は国際配送はしてないショップで頼んだら特別に国際配送してくれた、という場合はもしかしたらインボイスの記載ミスはあるかもしれませんが…割合としては少ないはず。
気を付けたいのは、インボイスの金額がおかしい時です。
おかしいというのは、税関の人が見た時におかしいと思う金額なので大幅な値下げがされている時ですね。
セール品の購入時は注文確認メールを要チェック
会員・非会員関係なく全てのお客に行われているセール、VIP会員限定の割引、どちらの場合も大幅な割引価格で商品を購入する時は注文確認メールをチェックしましょう。
多くのショップでは、決済金額のみを最終的な支払金額として記載します。
例えば、20万円の商品が50%オフで10万円で買えたとしたら、支払金額である10万円の金額だけが載っているはずです。
でも、ショップによってはもともとの販売価格も合わせて載せ、バツ印で隣に支払金額も記載することがあります。
10万円だけ記載されていれば良いですが、20万円→10万円と記載されていれば、税関側も「なんでこんなに安いんだろう?」と疑問に思い確認のために荷物が止まります。
なので、大幅な値下げがわかる注文確認メールが届いたら、その後荷物が税関で止まる可能性が高いです。
実際私も先日荷物が止まった時のインボイスには、元の価格が19万くらいで実際に購入した金額が9万くらいで50%オフと割引率まで書かれていました。
注文確認メールもインボイスと同じです。
これは止まるな…と思っていたら止まったので、やはり大幅な値下げの商品は税関で止まりやすいです。
荷物が止まりそうなら早めの対策を
過去にも税関で荷物が止まってますが、その理由はほぼ金額によるものです。
大幅な値下げに対して疑問を持たれ、確認のために荷物が止まっているので値下げが大きい商品を購入した時は注文確認メールをチェックしましょう。
もとの販売価格も記載されているのであれば、税関で荷物が止まることを考え早めにお客様に連絡したほうが良いですし、税関から確認のメールが来たら瞬時に返しましょう。
DHLなら追跡画面でclearance event(通関処理)が出ていたら、2回目のclearance eventの後に連絡が来ることが多いです。
件名は「税関確認事項」でメールが届きます。
内容はいつも価格と使用用途の確認ですが、商品や税関の担当によっては内容が少し変わるのかもしれません。
メールを確認したらすぐに返信すると、問題が無ければ翌日(翌営業日)には通関して配送が進むはずです。
ちなみに使用用途についてですが、少しでも販売する可能性があるなら個人使用ではなく販売目的と答えるべきです。
個人使用の方が関税が安くなるというのはありますが…
輸入履歴を見れば個人使用なのか販売目的なのかはすぐわかると思いますし、後で追徴のリスクもあると考えたらやはり販売目的だと伝えるのが良いですね。