今4月末でもまだ感染者が増えているコロナ。
国内外で封じ込めが出来ているところもあり、ピークが過ぎたところも出てきてはいますが…油断はできないですよね。
バイマはネット通販なので大きなダメージはないものの、やはり全体的に自粛の影響もあり、売り上げが落ちた人も居るかと思います。
4月はアパレルはオフシーズンになるので、他の時期と比べるとどうしても売り上げが落ちます。
売上が落ちる時期にコロナが合わさり、余計に大変な思いをしている人も居ると思うので、コロナ禍での戦い方について今回考えてみました。
今、コロナ禍でなんとかやっていく戦い方を見つけることができれば、今後また同じような状況がやってきても、なんとか切り抜けるはずです。
目次
まずはバイマでの戦い方を整理してみる
まずは、バイマではどんな戦い方があるのかを一度整理してみましょう。
卸や代理店はまだ始めて間もない方には難しいと思うので、それ以外でどんな売り方があるのか考えてみました。
ざっと思いついたのがこんな感じです▼
- オンライン買い付け(VIPや転送も含む)
- 国内買い付け
- 海外買い付け
- 現地買い付け
- 直営店直送
いろいろな買い付け方を組み合わせて、商品やお客様に合わせて買い付け方を変える人も居れば、大体決まった買い付け方で買い付けている人も居ます。
どの買い付け方法が一番良いのか?というと正解はなく、自分に合った相性の良い買い付け方を選ぶのが一番です。
でも、コロナの影響で多くの店が閉まり、多くの地域で外出禁止令が出されました。
その為、事実上オンライン買い付け以外の買い付け方法の全てが難しくなったということです。
国内買い付けは国内の直営店やセレクトショップで仕入れることですが、ショップ自体休業となるところが多くなりました。
海外買い付けはパートナーさんを雇って買い付けてもらうこと、現地買い付けも自分で現地で買い付けることですが、海外のショップの方が日本よりも先に一斉休業になっています。
直営店直送は直営店のスタッフと提携してそのまま商品を送ってもらう方法ですが、直営店が閉鎖されたところが多く、今は難しいですからね。
となると、残りはオンライン買い付けのみです。
オンライン買い付け+在庫販売が強い
WWD JAPANで4/22に、アメリカでネット通販の売り上げが2桁増加したという記事が出ていました。
生活用品や掃除用品、フィットネス用品などの購入を控える代わりに、ラグジュアリー系のファッションアイテムを購入する人が多くなりました。
その背景には、消費の落ち込みを防ぐ為にセールや送料無料キャンペーンなど、いろいろな対策が取られたからですが、単純にネットを使う機会が多くなったことも関係しています。
外に出られない、友達に会えない、集まりに参加できない…などの制限があり、自宅で過ごすことが多くなった人たちは、普段よりも長い時間インターネットを使うようになりました。
また、色々な不安からストレスも溜まったため、買い物をして発散しようとしている人も多いようです。
WWDのニュースからもわかるように、外出自粛の中でもオンライン買い付けだけは唯一そこまでダメージが大きくなかったのではと思います。
私が使っている北米のショップでも遅延がありましたし、ヨーロッパでもイタリアやイギリスのショップは特に閉鎖されたショップがけっこうありました。
なので、オンラインが100%強いわけではないのですが、オンライン以外の
- 国内買い付け
- 海外買い付け
- 現地買い付け
- 直営店直送
と比べたら、圧倒的にダメージが少なかったように思います。
ただ、オンラインはもともと遅延のリスクがあるので、そこは在庫販売で補うのが一番です。
売れ筋商品は受注前にいくつか在庫を持ったり、売れて手元の在庫がなくなった時点ですぐに買い付けをするなどして、ちょっとした在庫を持つと良いでしょう。
在庫を持つ時に売れない商品を抱えない、すぐにさばける在庫を持つ方法についてはこちら▼
在庫を持ったけどなかなか売れない…そんなときの対処法についてはこちら▼
お客様の不安も解消してあげよう
いろんなニュースが飛び交う中で、不安を感じているお客様も多いです。
配送遅延とかあるのかな?
荷物で感染しないのかな?
こういった疑問や不安を抱いているお客様は、少なくないと思います。
実際、他のバイヤーさんがお問い合わせをもらっているのを見たことがありますし、私自身お問い合わせで聞かれたことがあります。
主に配送遅延のことについてでしたが、やっぱり心配ですよね。
なので、お問い合わせがあったらていねいに説明するのはもちろんですが、お問い合わせの前にこちらから一度アナウンスしても良いと思います。
例えば、お問い合わせ欄で
「現在新型コロナウイルスの影響で配送に時間がかかっております。
通常1週間前後でお届けしておりますが、余裕をもって2週間程度見て頂ければと思います。」
と、一言でも良いので添えるとお客様も安心して注文できるのではないでしょうか。
お客様の中にはお問い合わせが面倒で、そのまま購入する方も少なくありません。
そういった方には、受注後のお礼も兼ねてアナウンスしても良いと思いますし、バイヤーからのお知らせ欄のところに一言記載しておくのもおすすめです。
あとは、荷物での感染についてですが、どのサイトもを見ても荷物での感染の可能性はかなり低いと書かれてありました。
例えば、下記は厚生労働省の見解です▼
参考:厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
問6のところで下記Q&Aがあります▼
感染者が見つかった場所(外国、国内)から送られてくる手紙や輸入食品などの荷物により感染しますか。現在のところ、中国やウイルスが見つかったその他の場所から積み出された物品との接触から人が新型コロナウイルスに感染したという報告はありません。WHOも、一般的にコロナウイルスは、手紙や荷物のような物での表面では長時間生き残ることができないとしています。
また、フランスのルモンド紙でもQ&Aが出ていたのですが、同様の見解です▼
参考:Epidémie de coronavirus : les réponses aux 40 questions des lecteurs du « Monde »
コロナウイルスは固体の表面では24時間以上は生きられないようですね。
海外からの取り寄せなら最短でも3日はかかりますし、もし感染者の多い地域で荷物にウイルスが付着したとしても届くころには生き残っていない可能性がかなり高いと思われます。
こういった説明+自分が実践している対策も伝えると、より安心できるのではないでしょうか。
例えば、私なら下記の対策をしています▼
- 関税がかかる商品以外の荷物の受け取りは対面では行わない(風除室内に置いてもらう)
- 荷物を開封したら一旦手洗いうがいをする
- 商品は使い捨てか都度洗濯する手袋を付けて検品梱包する
- 検品スペースはこまめに除菌シートでふき取る
こういった対策もしていることを伝えると、より安心できると思います。
一刻も早く収束してまた平和な日常に戻れば一番ですが、こういった感染症は今後も出てくる可能性がありますよね。
なので、その時にどうすれば良いか?今回の教訓を生かして早めに対策を取っていきましょう!